歯を守るためには

虫歯は生活習慣病です。治療が終了しても生活が改善していなければまた虫歯ができます。

歯周病は力のコントロールが早い時期にできるかにかかっています。

歯牙破折、歯牙脱臼などの外傷による口腔疾患は突発的な事故によるもので、防止することはなかなか難しいところではありますが、スポーツにおける事故では現在マウスガードでそのリスクを減らすことができます。また受傷後も対処方法によっては再埴が可能となり、スポーツ指導者には適切な指導および対処方法を知る必要があるでしょう。

山崎歯科では、食習慣や服用されているお薬、サプリメント、ブラッシングの仕方、睡眠時間、お仕事の内容等をお聞きして、あらゆる角度から考え病気の原因を判断し、治療後の再発防止に努めています。

 

虫歯は生活習慣病

虫歯は、虫歯菌による感染症だとしっておられるでしょう。ですから、感染していない人は磨かなくても虫歯にならないともいわれています。それでは、感染している人は一生虫歯にかかるのでしょうか?また、虫歯菌がいなくても歯が溶けるtooth wearという新しい疾患があることがわかってきましたので、それを踏まえて説明いたします。

虫歯菌(ミュータンス菌)はお口の中の糖分を餌にして酸を生成します。そしてこの酸が歯を溶かして虫歯を作るのです。しかし、唾液のもつ緩衝作用にて酸を

やはり、歯磨きは大切!

努力はしているけど効果がないとよく言われます。「これは遺伝的なものであきらめてます。」、「歯の質が弱くて仕方がない。」と。

でも原因は必ずあります。それを見つけ出すのが私たち歯科医の仕事です。

最初に考えるのはやはりブラッシングの仕方でしょう。

口腔内の環境を良い状態に保つのは唾液であります。

唾液には消化作用のほかに歯に大敵である酸性の状態を中性にもどす緩衝作用、初期の虫歯を修復する再石灰化作用、自浄作用、抗菌作用など虫歯や歯周炎を予防する働きがあります。ですから、現在服用されている薬剤に唾液の分泌を抑制させる作用があるとリスクは高くなります。また、いびきをかいたり鼻に疾患をもっていると口の中が乾燥しやすく細菌が繁殖しやすくなります。

でも必要ある薬ですから止めるわけにはいきませんし、わざわざ歯磨き粉を使用して少ない量の唾液の作用を弱めることをしなくてもよいと思います。また、口が泡だらけになると洗面所から離れられなくなり歯磨きに要する時間はせいぜい2~3分が限度でしょう。

後でも述べますが、私は就寝前に10分間の「ながら磨き」をお勧めします。テレビを見ながら、本を読みながら、お風呂にはいりながらの「~しながら磨き」です。磨き方は歯を1本1本丁寧にブラッシングするので結果的に10分以上はかかることになります。

この時、歯磨き粉を使用しますと、口の中が泡だらけになり、洗面所から離れられなくなってしまい、とても長い時間のブラッシングはできません。ですから、この磨き方のときは歯磨き粉を使用しないでください。もし10分以上洗面所で磨けるなら、歯磨き粉を使用してもかまいません。この時、唾液腺を刺激することで唾液の分泌をよくさせることも目的のひとつであります。

また、力の入れ方、ブラシのあて方、動かし方は個人々によって違ってきますのでここでは説明しにくく来院していただければ御指導いたします。

現在、全身疾患と歯周病との関係が見直されてきました。まさしく「健康は口から 」であります。効率の良いブラッシングを学びましょう。